ご登場いただいたのは、初めての子が、生後まもなく酷い湿疹に見舞われ、1年以上も悩まされてきた内藤真由美さん(37)。胎毒残留が原因といわれ、よいといわれることはすべて試し、その過程で「水かぶり」に出会いました。
その間の闘いの日々は、
「ツルツル肌でおめでとう!」(2016年12月31日掲載)にて報告させていただいてあります。
もうひとりのママ小川綾さん(32)は、自身が肌荒れや花粉症に悩まされていたところ、小山内先生の愛弟子にあたる高岸陽子さんと出会い、「水かぶり」をはじめとする小山内式健康づくりをすすめられます。その理論に納得して実践し、めざましい効果を実感した綾さんは、3人目が生まれると、躊躇なく新生児に「水かぶり」を実施。その後の発育ぶりは
「水かぶりはこんなに効く!」2016年5月1日掲載)に記されています。
お2人は幼なじみのママ友で、何でも情報は共有し合う仲。
前回の取材から2年経ったところで、「水かぶり」は発育にどんな影響を及ぼしたか、見えてきたこと、感じたことを語り合っていただきました。
情緒安定・適応力抜群
小川 大ちゃんはほんとうにきれいになったわね。
内藤 2歳になってからすっかりよくなった。肌質も赤ちゃん肌から幼児肌に変わったみたいで、やっぱり2歳は1段階上ですね。
小川 あの酷い湿疹のまま、1年以上もよく落ち込まずに平静でいられたと、感心しています。
好奇心旺盛で利発。
希乃チャン
(2歳10ヵ月)
内藤 胎毒が出切らないうちは、湿疹は消えないといわれ、
「毒出し」に精出したけれど、焦っても仕方ない。やはり時を待たないと抜けないという気がする。
今はアレルギーの数値をチェックするために月に1度病院に行くくらいで、風邪もひかないし、元気いっぱい。これは「水かぶり」のおかげだと思う。
希乃
ちゃんは生まれた時からまったく手がかからなかったわね。
小川 ほんとうにこの子は、ラクなの。風邪をひくとか、高熱を出すことはあっても、すぐ治るし。上の子2人は風邪をひくと、
鼻水とか咳が残って中耳炎を併発したりと、けっこう長引くことが多かったけれど、この子は翌日ストンと熱が下がって、スッキリと治る。
3児を抱えても自己実現ができている小川さん。
私は上の2人がアレルギー気味だったり、風邪をひきやすかったりと病院通いで苦労したので、「水かぶり」でこんなにも違うのか、正直ビックリしている。
高木 小川さんは上の2人を育てているから、違いがよくわかりますね。
小川 まもなく3歳になりますが、ずーっとみてきて、ほんとうにこの子は違うと思わざるを得ない。「水かぶり」で丈夫に育つということはある程度予測できましたが、驚いたのは適応力のよさ。2歳から保育園に行き出したが、すぐに慣れて、ぐずったり泣いたりしたことがない。情緒が安定している。途中保育園を変わったりしたが、新しい環境にすぐ慣れて、今を楽しんでいる。これは、この子の資質かもしれないし、3人姉妹の末っ子という生い立ちのせいかもしれませんが、新しい環境をすぐに受け入れる能力にたけているというのは、親にとってはじつにありがたいですね。
内藤 子どもの情緒が安定しているというのは、母親が仕事をしていくうえで大事なことで、すごい安心感がありますね。
小川 ほんとに。出かけるときに泣かれたりすると、後ろ髪をひかれる思いで罪悪感みたいなものがあったけれど、この子にはそれがないから気がラク。どこにいても自分の人生を楽しんでいる感がある。
暴力を使わない
非暴力・平和主義者の
大喜クン(2歳11ヵ月)
内藤 大ちゃんも保育園にはすぐ慣れて、むずかることはなかった。周囲ともうまくやっているみたいで、最近先生にほめられたんですよ。
というのは、子ども同士で遊んでいて、おもちゃを横取りされても、大ちゃんは取り返そうとしないらしい。
万事おおらかな内藤さん。
まもなく2人めが誕生。
ふつう子どもは、取られたら取り返そうとして「返せ」「返さない」というやりとりになって、子どもは言葉が達者でないから、そこでたたいたり、かみついたりの暴力になる。ところが大ちゃんは唯一、取られても暴力で取り返そうとしない子どもだといわれた。
高木 それはすばらしいほめ言葉ですね。
内藤 取られて泣くということはあるんですけど、気を取り直して他のパズルに向かうとか、切り替えが早いのかな・・・。
高木 その能力というのは、いじめとか暴力とは対極にある、平和力とか、博愛の精神ではないかしら。もしかして日々「水かぶり」に耐えることで、「がまんする」「耐える」という能力が鍛えられたのかもしれない。
小川 今の子は、なんでも欲しいものは与えられ、我慢することは少ない。日々の暮らしも冷暖房完備の屋内で、顔や手を洗うのもお湯という快適な生活をおくっている。心地よさに慣れて育った子が、おもちゃをとられておもしろくないからと、けんかをするのは当たり前。取り返そうとしないほうがめずらしい。
高木 最近の子どもが、すぐにかっとなる、切れやすい、暴力をふるうといった行動に走るのも、からだも心も甘やかされて育ち、耐性がないからでは。
「水かぶり」はつめたい。けれどそういう習慣をつけられている子は、「水かぶり」というストレスに耐えることによって、ストレスに強い精神が養われるともいえる。
内藤 うーん、あるかもしれませんね。
しっかりした副腎は宝物
高木 おふたりは「水かぶり」のよさを実感していると思うんですけど、周囲のママたちにすすめることはありますか。
小川 それがなかなか。アレルギーで悩んでいる母親には、本を渡してすすめたりしますけれど、反応はいまひとつ。ましてとくに問題を抱えていない母親は、「冷水をかぶせる」といっただけで拒否反応を示すことが多い。
高木 子どもに「水かぶり」はよく効くんですよね。風邪はひきにくくなるし、皮膚は丈夫になるし、酷いアトピーだって、2冬越せば、ほぼ完治する。
でも、小山内先生が考えていた「水かぶり」の真のねらいは、目先の効用だけではない。しっかりした副腎を育てるということで、子どもの将来を見据えてのことなんです。
内藤 副腎は副腎皮質ホルモン(ステロイドもその1種)を分泌する臓器ですね。子どものアレルギーが酷い時にステロイドを使いましたが、ものすごく効く。もちろん副作用も大きいのだけれど、その威力を思い知らされました。副腎は、それほど重要なホルモンを分泌する、免疫の要なのですね。
高木 そう。副腎がしっかりしていれば、ホルモンの分泌が十分で、病気を抑えてくれる。外からクスリを補わなくても、自前のホルモンが抑えてくれるというわけです。ところが、副腎の発育が不十分であれば、ホルモンの分泌量も少なく、病気を抑えきれない。
そこで、小山内先生は、副腎をしっかり育てようと「水かぶり」をすすめたのです。
小川 副腎は寒さ暑さなどの刺激があるほど、がんばって働き、よく発育・発達する。しかし現代人は、冷暖房完備の快適な環境で暮らし、副腎はなまけているから、風呂上がりに水をかぶせて働かせてやろうというわけですね。
内藤 今、昔に比べ、アレルギーがこれほど多いのは、副腎がなまけて、発育がわるいから? でも風呂上がり1分間の「水かぶり」で、副腎がしっかり発達するなら、合理的で安いものですよね。
高木 大事なことは、副腎の発育は成人するまで。身長が止まると、もうそれ以上の発育は望めない。発育不十分なままの副腎からは、将来からだを守る十分なホルモンの分泌は期待できない。
だから小山内先生は、くどいほど子ども時代に「水かぶり」をさせることの大切さを訴えてきた。快適な生活でこのまま何もしないと、副腎は発育不十分なまま成人となり、病気に強いからだを持つことは期待できにくいと。
小川 副腎の発育は目には見えないだけに、身長や体重以上に意識しなくてはいけませんね。ところで、女の子にはとくに強く「水かぶり」をすすめられましたが。
高木 副腎のホルモンは、卵子の形成にも関与している。今、若い女性が妊娠しにくくなっているのも、刺激の少ない、ホルモンバランスのわるい現代生活が、卵子の形成に影響していると考えられます。そこで小山内先生は、とくに女子には「水かぶり」の習慣をつけて、しっかりした副腎を育てるようアドバイスされた。
先生ご自身も「水かぶり」の有効性に気がついた時から、小学校4年の娘に「水かぶり」を厳命し、成人するまで1日も欠かさず励行させたそうです。
「水かぶり」が日本を救う
小川 子どもの将来まで考えて育てるのが、ほんとうの子育てですね。
でもそこまで意識しなくても、とりあえず「水かぶり」で子育てがラクだから、余裕をもっていろいろなことができる。今、パンやさんをやっているけれど、これからもやってみたいことがいっぱいある。子育てがラクなおかげで私も人生を楽しめているし、いろんなことがいい循環でまわっている。
内藤 私ももうすぐ2人目が生まれるんですが、今回は出産後まもなくはじめようと思っている。それが発育にどう影響してくるか、上の子と比較してみるのも楽しみです。
小川 「水かぶり」なんてリスクもないし、お金もかからない。簡単なことだから、好奇心からでも試してみる人がもっと増えてもいいと思う。
寒い季節からはなかなか始めにくいけれど、今なら水遊び感覚でできますよね。今から始めれば、年間通して続けられます。
高木 「水かぶり」がもっと普及して、子どもが丈夫に育つようになれば、医療費はグンと削減できますよね。そうなれば、もっと子育て支援に回すことができるし。
将来的にも、しっかりした副腎を持つ成人が増えれば、病気になりにくいし、医療費を抑制できる。私は、小山内式健康づくりこそ、日本の財政を救う道と考えているんですよ。
対談終了後会食。「水かけっ子」はきげんがよいのが特徴。

小川綾さんは、鎌倉駅西口から徒歩2分の、御成通りにあるお店「パンダバル」にて、
不定期でお昼にパンカフェを営業しています。
焼き立てフォカッチャ、美味しいコーヒー、ヘルシーでおしゃれなランチ、
そしてチャーミングな綾さん・・・ライフスタイルも参考になりそうです。
くわしくはホームページをどうぞ。
https://ayapan.shopinfo.jp/
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