「水かぶり」は、こんなに効く!
ママは妊娠中から、 希乃 のの ちゃんは生後7日目から実施。
親子そろって「水かぶり」の恩恵を受けています。

上の2人と比べてみる

小川綾さん(30)は、7歳、5歳の女児に加えて、昨年2015年8月に3人目の女児を出産し、3女のママとなりました。
生まれて1週間後、新生児に「水かぶり」を実施。綾さん自身、妊娠中から実践していたので、ためらいはありませんでした。
綾さんは花粉症に悩まされ、肌荒れもひどかったところ、当サイトでおなじみ小山内先生の孫弟子である高岸陽子さんに「水かぶり」をすすめられ、1年ほど前から実践。
つらかった症状は劇的に改善し、翌年の秋には花粉症は発症せず、肌もきれいに落ち着きました。そんなわけで「水かぶり」の実力は十分に承知していたのです。
むしろ生まれたての赤ちゃんに水をかけて育てたら、どんな子に育つだろうかと、興味津津でした。
上の2人は「水かぶり」など知らずに育ちましたから、生育状況の何が違うのか、比較検討してみることができます。ある意味「水かぶり」の実験報告ともいえます。
では「水かぶり」ママの、興味深い報告を聞いてみましょう。

効用その1 情緒が安定している

いつもほんとうに機嫌のいい子なんです。
生後7カ月。泣かず、ぐずらず、大物になりそうな予感。
寝起きもいいし、寝ぐずりもない。ふつうは眠いとぐずって泣いたりするんですけど、この子はそれがまったくない。情緒的に安定しているというんでしょうか。
1人目の子は寝つきがわるくてかかりきり、2人目はよく風邪をひいてぐずり・・・と人並みに手がかかりましたが、3人目のこの子はほんとうにラクです。
もっとも3人目でこちらが慣れているせいもあるかもしれませんが。
「水かぶり」の何が子どもの情緒を安定させるのか、それとも本来赤ちゃんは健康に育ってさえいれば、機嫌のいいものなのか、よくわかりませんが、子どもの機嫌のいい顔を見ていると、ありがたく、何よりもしあわせを感じます。

効用その2 皮膚が丈夫、風邪をひかない

上の2人と比べて、皮膚が丈夫なような気がします。
1人目の子は、湿疹がひどくて、2歳まで皮膚科に通っていました。アトピーっぽくて、ステロイドも使っていたみたいで、ちょっと悩みました。2歳を過ぎておさまりましたが。
2人目の子は、よく蕁麻疹が出て痒がり、肌もデリケートでした。
それにひきかえ3人目は、生後1カ月くらいで湿疹が出たものの、しっかり水をかけて様子をみていたら、自然におさまりました。それ以来1度も肌のトラブルはなし。
風邪もめったにひきません。ひいても治りが早い。
上の子2人は2歳差で、交互に風邪をひいたり熱を出したり、病院通いでタイヘンな思いをしましたが、末の子はどこか悪くて病院へ行ったことはありません。
上の子たちにも「水かぶり」をやらせるようになって、風邪をひきにくくなり、インフルエンザで学級閉鎖になったときも、ウチの子はかかりませんでした。

効用その3 暑がりの汗っかき

「水かぶり」の子は、とにかく暑がりです。冬の外出でもシャツ1、2枚でOK。厚着させると、すぐに汗をかいて、ムレてしまい、気持ち悪そう。
本『「水かぶり」でアレルギー知らず!』にも出ていましたが、暑がりの汗かきというのは、「水かけっ子」の共通項のようですね。
同書の中で、汗かきは代謝がいいからとしたうえで「・・・代謝のいいからだは、排泄が盛んです。現代のように化学物質に取り巻かれている社会では、代謝のいいからだを持つことは、大いにプラスで・・・放射能に対しても、いい影響を及ぼすかもしれません」とあり、子どもの将来を考えて、非常に心強く思いました。
汗は、尿や便とは違った老廃物を排出するので、大人でもよく汗をかく人は、添加物などの毒素もたまりにくいと聞きます。私も肌がキレイになった(?)のは、よく汗をかくようになったせいもあるかもしれません。

生命を強くするからだづくり

綾さんは、3人目の子育てで開眼されたようです。
それまでは、子どもの様子がおかしかったらすぐ病院へかけつけ、出されたクスリをもらい、指示通りに従いました。お医者さんが絶対でした。それが・・・。
3人目は、今のところ病院に行く必要がないのです。いつも機嫌がよくて、手がかからない子。育児がこんなにラクだなんて「目からウロコ」でした。
水をかけて、冷たさの刺激で副腎という臓器をビックリさせ、天然のクスリである副腎皮質ホルモンの分泌を促し、自力でからだを守る。こんな健康づくりの方法があったとは!
それを知った今、もっとみんなに教えてあげたいと、綾さんは強く願います。
子どもの医療費が無料だからといって、医師に頼りすぎるのも疑問に思うようになりました。
小山内先生は、前述の本の中で「子どもは、いろいろな病気を経験することによって免疫を獲得し、しっかりしたからだがつくられていく。すぐにクスリで対応してしまえば、病気と闘うからだの反応をおさえてしまい、免疫を育てることにつながらない・・・」と安易に医薬に頼ることを戒めています。
それよりも「水かぶり」で副腎を刺激して、副腎皮質ホルモンの出やすいからだをつくってあげる。そうすれば、ふだんから風邪やアレルギーに強いだけでなく、将来にわたって抵抗力の強いからだをつくることができるのです。
綾さんは、こんなにいいことをママたちに言わずにいられません。

1日2食で快調

綾さんは、もうひとつ「目からウロコ」なことがありました。
1日3食しっかり摂っていたのが、1食ないし2食主義に変えたのです。
妊娠中にふとりすぎて、吹き出物も気になり、やはり高岸さんに相談して、小山内式食事の摂り方をすすめられたのでした。
それまで「1日3食」が健康の源と固く信じていたのが、1食ないし2食のほうが、からだの消化吸収のしくみにあっているということを知って、大ショック。実際に2食にしてみて、体調がよくなり、吹き出物も出なくなって、それまでは食べすぎだったとやっと気がついたのでした。
最終的には体重が18キロまでオーバーし、少し心配しましたが、「水かぶり」もしていたせいか無事安産。産後も2食にしていたせいか、戻りが早かったそう。
3食をやめて朝の目覚めがよくなった、からだが軽いなど、小山内理論をからだで理解した綾さん。これまでの健康常識から解放されて、物事を柔軟にとらえられるようになったといいます。

副腎の強化こそ親のつとめ

では綾さん流「水かぶり」のやり方です。
退院して産後1週間目に決行。夏というタイミングもよかったのかもしれません。これから始める方にとっては、今からがベストシーズンです。水が気持ちいい季節から始めれば、秋、冬と続けられますから。
赤ちゃんは膝の上において抱っこして、一緒に水シャワーを浴びます。びっくりして1カ月くらいは泣いたけれど、3カ月もすれば慣れて泣かなくなります。
頸がすわるまでは抱っこして、今は椅子において頭からジャージャーかけています。でも泣きもせずケロッとしています。
上の子2人にもやらせていますが、やったりやらなかったり。やはり「水かぶり」は赤ちゃんの時から行うに限ります。
真冬でも平然と水をかぶっているこの子が、大きくなったらどんな子になるのか、この先が楽しみでもあります。
副腎の発育は、成人になるまで。成人したらストップします。
それまでに「水かぶり」でしっかり副腎を発育させて、あらゆる病気に対抗できる副腎皮質ホルモンの出やすい、抵抗力のつよいからだをつくってあげます。
これが親として子どもにできる最高の贈り物だと思っています。
「水かぶり」歴15年の私ですが、やはり夏から始めて続けることができました。おかげで15年間、健康を保つことができています。
教えてくれた小山内先生に感謝です。
次回更新は7月の予定。
(文責 高木亜由子)
2016年5月1日  

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『「水かぶり」でアレルギー知らず!』小山内博士の、生命をつよくする子育ての知恵