番外編 断食をしました!

三枝氏に触発される

温泉つき環境バツグンの「断食保養所」
今冬、ステロイド治療を受けた結果、ムーンフェイスになってしまった私。(2017年2月28日掲載)情けないボヤきに対していろいろ反響がありました。
心配や見舞いのメールのほか、「ブスの悲哀をかみしめる」とは、「今までかみしめてこなかったのか」などという突っ込みがありました。
その後の経過をお知らせしますと、半年近くたって、やっとほぼムクミは解消しました。
しかし、油断をして塩分を摂りすぎたかなと思うと、翌朝てきめんにムクミが出ます。
まだ完全に治りきっていないなという感じがあり、思い切って断食療法を行うことにしました。食を絶って、からだを空っぽにして、いったんリセットしようと考えたのです。
きっかけは、作曲家三枝成彰氏の著書『無敵の「1日1食」』(SB新書)を読んで、断食に興味を持ったからです。
三枝氏は、オペラ作曲の仕事に全エネルギーを傾けているため、食事のたびに消化器に負担をかけ、消化吸収の作業にエネルギーをとられたくないと考え、1日1食で通しています。
経験的に、食べると眠くなるし、活動が鈍くなる。食後に作曲した曲は出来が悪いということからも、このような食習慣になったそうです。もう30年以上続いているとか。
「仕事に集中するなら、1日1食がベスト」という考えかたは、小山内先生と共通しています。そこで興味を持って同書を読んでみたところ、石原結實医師の指導する断食療法と出会ったのです。
三枝氏は、自分と同じく「1日1食」で、「少食」「からだをあたためる」等をおもな療法とする石原医師を深く信頼して、同医師が伊東に開設した「断食保養所」に滞在して、年に1回断食を行います。
氏は激務を支えるため、睡眠薬や各種サプリが欠かせず、そこで年に1度、1週間の断食を行って、デドックスをするのです。そしてきれいになったからだでまた1年、モーレツに働くのです。
「これだ! 私もやってみよう」。どうもクスリの副作用から抜けきらない感のある私は、すぐに決断しました。

メインはニンジンジュース

結論からいうと、断食は成功でした。それも、とくにつらい思いをするということもなく。顛末を簡単にご紹介しましょう。
三枝氏と同じ断食保養所「ヒポクラティック・サナトリウム」に予約をして、3泊4日の日程で入所しました。
伊豆高原にある木立に囲まれた施設は、ペンションといった趣き。「断食」といった言葉の持つ求道的、ないし怖いイメージはありません。
1日目。石原医師の講話がありました。
飽食がいかに有害か、食生活の欧米化による弊害など、データをあげて示され、予防として少食のすすめ、高たんぱく・高脂肪食を控えるなどを提言。そして予防・治療の切り札として、
フレッシュジュース3杯でお腹いっぱい
当所で行っている生ジュース療法について説明されました。
私は、小山内理論が頭に入っているので、共通点の多い石原医師の説も、すんなり受け入れることができました。
1食目。ニンジンとリンゴの生ジュースが3杯出されました。甘くて飲みやすいです。断食といっても、固形物は摂らないだけで、朝、昼、晩、これだけジュースを飲むのですから、空腹感はありません。
カロリーは1日3食で計1000KCalは摂れています。
ニンジンとリンゴのジュースは、石原医師によると、ヨーロッパの自然療法の病院で治療食として患者に提供されてきた長い歴史があり、がんの予防にも効果があるそうです。
他には、塩分補給のために、味噌汁(具なし)1杯、糖分補給のため、黒糖入りしょうが汁など、生理的に必要なものが出されます。
滞在中は3食ジュースをのむだけですから、暇です。伊豆高原を散策したり、温泉につかったりのんびりと過ごして、あっという間に3日目。
その間、便通がなかっただけで、体調の変化はとくにありませんでした。
断食明けは、補食といって、1日目は、玄米重湯、梅干しなどが供されます。
補食2日目は、玄米おかゆ、大根おろし、豆腐など。
流動食から始まって、ゆるやかに普通食に戻していきます。
補食は大切で、ここが医師の管理下にある施設の安心なところです。
結果3泊4日の滞在で、2キロほどやせました。ムクミはすっかり消えて、肌も心なしかきれいになったよう。
2週間以上たった今も、起き抜けのムクミはありません。どうやら私の決断は正解だったようです。

露天風呂で温冷浴

保養所は温泉つき。露天風呂は樹木に囲まれ、鳥がさえずり、別天地のよう。うれしかったのは、水風呂が設置されていたこと。私は、露天風呂から出ては水風呂につかり、 温冷浴を繰り返して、浮世の垢はすべて落としてきました。
小山内式を実践しながら、健康を取り戻すことができて幸いでした。
私は肥満するタイプではないので、これまで断食など考えたこともなかったのですが、今回体験して、たまに断食するのも悪くはないと思いました。
入所者は、どこも悪くなさそうな人ばかり。聞いてみると、糖尿病や高血圧、肥満の悩みなどを抱えていますが、治療ではなく、ジュース断食でからだのお掃除ですから、どこか気楽です。予防のため、年に1度入所断食するというリピーターもいました。
ここではすることもないし、自然と向き合うだけ。
日常を離れて、情報からも断食し、ゆったり過ごすことは、からだにもよい影響をあたえていると思われます。忙しい現代人にとっては、せわしない日々を見直すよい機会ではないでしょうか。
断食施設は各地にあり、今注目されています。
今回私の利用した施設は下記のとおりです。

ヒポクラティック・サナトリウム

静岡県伊東市富戸1317- 4911 TEL 0557- 44 - 0161
  • 1週間コースと10日間コースあり。短期も可。1泊の体験入所もOK
  • 断食中のメニューは朝、昼、晩、各ニンジンジュースコップ3杯(540〜600 cc)
    ほかに味噌汁(具なし)、生姜湯コップ1杯(100から150 cc)など。
  • 断食明けは捕食メニューが組まれている。
  • 尚、ニンジンジュースは、自分で作ることもできます。もし、強い意志があれば、こちらのメニューを参考に、断食を自宅で行うことも可能。
詳しくは石原結實断食保養所を検索して、お調べください。

(文責 高木亜由子)
2017年6月30日  

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