「かくれ湿疹」が消えて「おめでた」がやってきた!

二人三脚で体質改善にチャレンジ

昨年(2014年)の夏頃、読者から次のようなメールが飛び込んできました。
「水かぶりで悩まされてきた湿疹を抑えることができて、喜んでいたのですが、1年くらいたって再び現れるようになり、ショックを受けています。どうすればよいか、何かいい方法はありませんか」
その方(Yさん・30歳)は結婚されたばかりで、湿疹はデリケートな個所に及び、悩みは相当深刻のようでした。
これはほうっておくわけにはいかない。
早速いつものお助け保健師の中西さんに相談しました。
中西さんは、このたびは部分的に対処するだけでは間に合わない、体質改善する必要があると判断し、全面的にサポートしてくださることになりました。
幸い、Yさんの家が比較的中西さん宅に近かったこともあり、Yさんは中西保健師を訪ねて、直接指導を受けることになりました。
Yさんは中西さんの厚意に応えて、体操をはじめとするいくつかの提案をしっかりと実践されたのです。
そのかいあって、湿疹はほぼ抑えられ、わずか半年後には、なんと妊娠するまでに至ったのです。湿疹が消えただけでも驚異なのに、妊娠なんて夢のようと本人の喜びようはたいへんなものでした。体質改善をして自然妊娠することができたのですから、こんなにめでたいことはありません。
聞くところによると、Yさんのようにデリケートゾーンの湿疹に悩まされている女性は、少なくないようです。その人たちにとって、Yさんのケースは大いに参考になるに違いありません。
中西さんはYさんの症状をどのように理解して、どのような指導をされたのか、詳しく見ていきたいと思います。

Yさんの告白 デリケートゾーンの湿疹に悩む

小さい頃、軽いアトピー体質といわれた。
高校生くらいまでは、ひじの内側や膝の裏側、顔にも少し湿疹が出ていた。
小さい時分は、それほど湿疹のことは気にならなかったが、今思うと、よく皮膚科に通っていた記憶がある。
29歳で結婚、まもなく環境の変化からか、デリケートゾーンや乳輪部に湿疹が出現。その頃は皮膚科を受診し、ステロイドを処方され、その場しのぎで過ごしていた。
クスリを塗ればよくなるが、またしばらくすると湿疹が出るを繰り返す日々。
皮膚科医師といえども、患部を診察することもなく、本人からの申告だけ。誰にも相談できず、ずっとクスリ(ステロイド)に頼らないとダメなのかと、不安とあきらめの境地だった。
その頃「小山内博の健康づくり講座」のHPを見つけ、「水かぶり」を始めて症状が改善した。しかし、1年後に再発。藁をもつかむ気持ちで(冒頭の)相談メールをした。それがきっかけになって、中西さんの指導をうけることに。

中西さんの分析①
何気なくやっているスキンケアからはじまる

アトピ−体質は、乳幼児の時からつくられるといっても過言ではありません。
新生児訪問(生後1カ月前後の新生児と母親の健康状況及び育児等の相談事業)をすると、オムツかぶれ状態の赤ちゃんがとっても多いのに気づきます。80%くらいはいると思う。
紙オムツが使い始められた時代は、「紙オムツが合わないかもしれない」と考え、布オムツに戻して様子をみたのですが、今、そのようには考えません!
紙オムツはますます進化して、着け心地が快適なあまり、布オムツであればすぐに気づくはずの排便・排尿サインをキャッチできず、オムツ離れしにくいという状況があります。 また、いくら快適とはいえ「いつまでもサラサラ〜」といったキャッチコピーにつられて、1枚の紙オムツでオシッコ2〜3回分まで使い続けるのも心配です。
小児科・皮膚科を受診すると、赤ちゃんのデリケートな陰部や臀部、鼠蹊部にしっかりクスリを塗ることを指示されます。
育児体験が乏しい母親は、何のためらいもなく、丁寧に塗ります。1日に何回も。
母親世代もまた、日焼け止めクリーム、ハンドクリーム、リップクリームと、日常的に使い慣れているからだと思います。
“湿疹→塗り薬”という対処法は、湿疹の原因が除去されない限り、クスリとのいたちごっこになり、症状は長引きます。
今、気になっているのは、3歳、4歳になるまで紙オムツ、紙パンツを使っていること。最近、それを証明する新聞記事を読みました。
「・・・オムツはずしの平均年齢が上がり、1990年の平均が2歳4カ月で、2007年は3歳4カ月となっている。昔は1歳で取れることも珍しくなく、祖父母世代からは遅すぎるのではと心配する声が上がっているという・・・」(2015年/10/15 朝日新聞)

中西さんの分析②
「ふんどし」と「腰巻」 かつての日本人の下着文化に学ぶ

精悍な男性集団が歌う ♪夏は股間が痒くなる〜痒くなったらメデイエムズケア〜 ランラランランラーン 掻かずになおそ〜というコマーシャルソングをご存知ですか。
そう、男も女もデリケートゾーンは、何となくヌメッとしている場所で、ここには適度な通気が必要です。
それが、小さくて皮膚に食い込むようなパンテイやガードル、臀部のふくらみを無視したパンテイストッキング、スパッツ、Gパンなどを、日常的に着用していたらどうでしょう。
デリケートな陰部や臀部を圧迫、締めつけ、密閉するうえに、動くたびに汗など皮膚からの分泌物とともに強くこすられるのです。
以前20代女性から、臀部の湿疹が1年中消えないという相談を受けたことがあり、その方も下着の見直しと「水かぶり」で治りました。
ある老医師に聞いたことがあります。「昔の女性は腰巻だったから、今のように子宮がんなどはほとんどみられなかった。あそこの通気は大事だ」と。
からだを気遣うなら、きつい下着はつけないこと。おしゃれのためにどうしてもぴったりしたウエアをつけたいなら、家にいるときはなるべくゆるめのものを着用するようにしてください。
今の女性にデリケートゾーンの湿疹がみられるのは、「日常的に何気なく着用しているペッタリ張りつくような衣服」も要因のひとつとみています。

中西さんの分析③
小食に落とし、血液の働きを増進する

私たちのからだは食べたものでつくられ、維持されています。
「○○を食べると健康にいい」といった情報が巷にはあふれ、多くの人はそれに振り回されています。Yさんが健康にいいと考える食生活は、一日3食しっかり食べることでした。
しかし「食べたものが栄養に替わるからだのしくみ」を考えるなら、「3食しっかり」は健康的とはいえません。とくに朝食摂取は、ムダ食いになったり、肥満や生活習慣病を招いたりします。
まして湿疹が治らない、体調が悪いとなれば、朝食摂取の習慣を見直す必要があります。
私がすすめるのは、朝食を控えること。そして食事に、からだを維持するのに必要な、すべての栄養素が含まれているという発芽玄米(一物全体食という)、そして野菜ジュースを取り入れることの2点です。
野菜や果物に多く含まれるビタミンや酵素は、食べたものをエネルギーに替える際に必要不可欠な要素であり、毎日摂っていただきたい。 
小食にすることによって、消化・吸収の負担が軽減して、血液の働きがからだを治す方向に向かうという効用があります。

背そらし・背のばし体操を実践する

湿疹は、部分的に対応すればすむものではありません。
これまで幾度となく湿疹との闘いを余儀なくされてきた人たちは、あきらめ、敗北感などにまみれ、どうしても後ろ向きになりがち。
そこですすめたいのが「必ずよくなる!」という気持ちになれる体操。そう、前回特集した“健康を獲りにいく”体操です。
あの体操には、能書き以外にはかり知れない効能があります。
小山内先生は「背骨のまわりには神経が張り巡らされており、背そらし、背のばしを繰り返すことによって血液、体液が流れ込み、刺激されて、いろいろな機能がよく働く」といって、どんなトラブルに対してもすすめました。
じつはYさんにこの体操をすすめたことから、彼女がいまひとつうまくできないというので家に来ていただいて、直接指導することになったのです。
これが功を奏したと思っています。

小山内式4原則の実践で、相乗効果が生まれる

Yさんが取り組まれた健康法をあげてみましょう。
水かぶり、軽いジョギングはこれまで行っていました。
我が家にいらしてから(2014年12月)、次の2つを開始。
● 朝食→野菜ジュースとスムージー(これまでも飲んでいた)
● 背そらし、背のばし体操の実施
結果、小山内4原則をすべて実践されたことになります。
その結果、3〜6カ月で
★体重減 4〜6㎏
★湿疹ほぼ改善
★仕事復帰
★妊娠
やはり4原則を実践されたことにより、相乗効果が生まれたと思います。中でも背そらし、背のばしの体操が物を言ったと痛感しています。

Yさんの感想 体は働きかければ応えてくれる

中西さんの指導を受けるようになって3カ月目の2015年3月、Yさんから編集部に報告メールが届きました。
・・・昨年の11月頃から小山内4原則をしっかり実行し、体質改善に取り組んで、湿疹は大分落ち着いてきました。中西さまにはまず3カ月といわれていましたが、その通りでした。途中くじけそうになり何度か相談させていただいて、励ましていいただき、乗り越えました。
やっぱり治らないのかな。と思った時に中西さんに相談すると、なぜか”治りそうな気がする。頑張ろう“という気持ちになります。
先月中旬から少し治ってきたかな・・・と思い始めた途端、いろいろなことに興味が湧いてきたり、久しぶりに仕事をする気にもなり、今月からパートで働き始めました。
・・・体質改善をはじめてから、食べ物の大切さを身に染みて感じましたし、少し考え方も変わったような気がします・・・
そして今年2015年7月のメールです。
・・・今日はとってもうれしいご報告があります。私妊娠したんです。今、3カ月です。
今年に入り、生理が不順で不安でしたが、・・・まさか妊娠しているとは思わなかったので、びっくりして、うれしさがこみあげてきました・・・
では、5ヶ月目に入ったYさんに、このたびの取り組みについて、感想を聞かせていただきましょう。
体質改善に挑んだことは、まったく苦にはならず、
むしろ体に良いことをしている、という前向きの気持ちで取り組んできました。
体が少しでも変わってくると、毎日が楽しくなり、さらに良くしようという気持ちが湧いてきて、体は働きかければ、しっかり応えてくれるということを実感しました。
あのとき体質改善をしていなかったら、今頃どうなっていただろう・・・と時々思ったりします。中西さまとの出会いに、心からの感謝をささげます。
妊娠中は情緒不安定になり、イライラしたりすると聞いたりしますが、私はまったくそんなことはなく、 とても穏やかに過ごすことができています。これは間違いなく小山内体操のおかげだと思っています。・・・
*
おめでたの知らせを受け取ったときは、私たちも驚喜しました。
小山内理論の正しさが証明されて、やったぜ!という感じです。
Yさんのひたむきな気持ちもうれしくて、今回はハッピーな気分で報告をさせていただきました。中西さん、お疲れ様でした。
次回更新は12月末の予定です。
(文責 高木亜由子)
2015年10月31日  

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