

「朝食抜き」からスタート!
秋田県男鹿市在住の看護師S・Kさんは、1年ほど前、ネットで当HPに出会い、小山内式健康づくりを知りました。
当時Sさんは高脂血症と判定され、内服することに、ご主人も健診でメタボ該当者と判定され、夫婦で生活を改善することを決意。
そこでまず見直しをしたのが「朝食」です。
それまで朝は、食べたり食べなかったりでしたが、高脂血症と診断され、コレステロールを正常にするためには、3食摂る必要があるのかどうか。朝はからだが欲しがっていないし、Sさんはずっと「1日3食」については疑問でした。
科学的なデータがほしくて、「1日2食、研究結果」のキーワードで検索した結果、『できる社員は「朝食抜き!」』(堤祐子著 三五館刊)を見つけたのです。
ここから当HPとの接点ができました。
Sさんは同書を読み、あわせて小山内氏の著書『生活習慣病に克つ新常識 まずは朝食を抜く!』(小山内博著 新潮新書)も読んで、十分に納得。夫婦そろって「朝食抜き」をスタートすることになったのです。(2冊とも著書リスト参照)
このときからSさんと当HPの間で、メールのやりとりが始まりました。
Sさんの体験に学ぶ
Sさんは専門的な知識があるため、小山内理論をよく理解されて、今では、「朝食抜き」のほか、「冷水浴」「小山内体操」「ゆっくりランニング」の4原則を全部行っています。
小山内健康づくりは、すぐには効果が期待できるものではありませんので(中には5日間の水かけで子供の湿疹が治った/四国のKさんというようなケースもありますが)、1年近く続けたSさんの体験は、たいへん貴重なものです。
ご本人の了解を得て、ほぼ全文を紹介させていただきます。
どうぞ、参考にしてください。
4カ月で8キロ減、データはほぼ正常値に。夫のケース
身長 168.6 体重72.5 腹囲89.5
昨年2月の特定健診でメタボリック予備軍と診断されました。
3月、小山内式を知り、それまで摂ったり摂らなかったりしていた朝食をきっぱりやめました。
運動は足関節が悪いのでできませんが、車を使わず、できるだけ歩くようにし、週に1〜2回30分のウオーキングを実施。
食事内容は糖質制限食の本『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(江部康二著 東洋経済新報社)も参考にし、昼食と夕食の主食は8割に減らし、おかずはたんぱく質を多めに摂るように。お菓子はやめました。
ストレスにならないよう、2週に1日か2日、糖質デイ(ケーキなど甘いものを摂れる日)をもうけました。

体重測定は1カ月に1回。細かい体重の増減を気にして、挫折してしまわないためです。
こうして4カ月後には、体重8キロ減。 旅行などで、ケーキ食べ放題や、バイキングで羽目をはずしてもふとることはありません。楽しみな糖質デイは、週に1回に増えましたが、体重は維持できています。
昨年2月の健診で、異常値は7項目(腹囲、BMI、空腹時血糖値、HbA1c,中性脂肪、LDLコレステロール、ALT)でしたが、12月の健診では、LDLコレステロールを除いてすべて正常値になっていました。
あまりにも改善していて笑ってしまいました。
彼は母親が糖尿病で、同じようになりたくないという気持ちが強くありましたが、今では将来糖尿病になるかもしれないという不安はまったく感じていません。
| データ
|
 |
21年2月 |
|
21年12月 |
| 体重 |
72.5 |
 |
64.5 |
|
| 腹囲 |
*89.5 |
81 |
(男性85未満) |
| BMI |
*25.5 |
22.9 |
(18.5〜24.9) |
| 血圧 |
98/60 |
102/56 |
|
| 中性脂肪 |
*173 |
101 |
(150未満) |
| HDLコレステロール |
53 |
65 |
(40〜99) |
| LDLコレステロール |
*202 |
*172 |
(120未満) |
| GOT |
22 |
17 |
(31未満) |
| GPT |
*38 |
20 |
(31未満) |
| γGTP |
39 |
19 |
(51未満) |
| 空腹時血糖 |
*105 |
91 |
(100未満) |
| ヘモグロビンA1c |
*5.8 |
*5.4 |
(5.2未満) |
(* 印は異常とされた値。( )は基準値)
注)メタボ健診のHbA1cの基準値5.2未満は、厳しすぎるという声も。
現在、病院での一般の判定基準は、5.8以下。メタボ健診では、生活習慣病の患者・予備軍を減少させることを目標にしているので、かなり低値に設定されていると考えてよい。Sさんの周りでも5.2以下の人は数えるほどしかいないという。
ちなみに小山内氏の示す正常値は6%以下。「・・・糖尿病患者は6%という数値を目安にして、概ね6.5%以下を目標に、それぞれが自分で管理することです」(『生活習慣病に克つ新常識』より)
体重減で粉瘤も消えた!
おどろいたのは、切開排膿の必要があった粉瘤(皮膚にできるおできのようなもの)まで、体重減少と同時に縮小して、すっかり治ってしまったことです。
その場所をよーく探すと、ぷちっと1〜2ミリほどの跡のようなものがあります。
たしか小山内先生は、ほとんどの病気は生活習慣から来るといっておられましたが、粉瘤まで生活習慣からきていたのかと、驚きと新たな発見でした。
朝食派の保健師さんとやりあう
減量したのはいいけれど、保健師さんとは朝食を巡って相当のやりとりがあったようです。
メタボ予備軍ということですから、特定保健指導の対象ですが、保健師さんと対面したときにはすでに体重は8キロ減。
どうやってやせたか聞かれ、正直に「朝食抜き」と答えると、2食だと太りやすくなるとか、からだに負担がかかるとか、朝起きてすぐに頭が働かないなどの理由で反対されたが、納得できる説明はなかったようです。
唯一保健師さんがみつけたという朝食についての小論文のコピーをもらいましたが、やはり根拠や理論があいまいで納得できるようなものではありませんでした。
朝食を摂らないといっても、私たちのように規則正しく2食で生活している者もいれば、とんでもなく不規則な生活をして、夜食をたっぷり食べている人もいるし、ひと口に「朝食は摂るべし」、「3食摂るべし」とはいえませんよね。
それよりもカロリー制限をすすめながら、1日3食をすすめる矛盾。朝食べてしまえば、夜食べて蓄えられたグリコーゲンはいったいどこで消費するのか。脂肪として貯蔵されるばかりでは。
1日3食を推奨していけば、このままでは日本人のほとんどが糖尿病になるのではと、私たちは危惧しています。
健康になって、零下の真冬でもすすんで水をかぶる息子
11歳の息子は、アレルギーや皮膚トラブルはなかったが、小さい頃から突然鼻出血する子でした。鼻をぶつけたわけでもないのに。それがなぜなのか、原因はわかりませんでした。
昨年の冬、たまたま中耳炎で耳鼻科にかかったとき、鼻の粘膜が赤く、アレルギーがあるのではと疑われ、中耳炎の治療に加え、フルナーゼという点鼻薬(副腎皮質ホルモン)も処方されました。しかし、点鼻薬はいやがり2週間ほどしか使用せず、鼻のアレルギー症状もないので中断。
そこでふと気づきました。小さい頃から鼻出血しやすかったのは、もしかして鼻の粘膜が充血していたためか? 副腎皮質ホルモンが治療薬なら、水かけが効くはず。
息子に話して、夏からはじめるという約束どおり、彼は風呂上りの水かけをはじめました。 おどろいたことに氷点下の真冬の現在も続けています。
風呂上りに水かけすると、ぽかぽかして寒くないといって、水滴をつけたまま裸でうろうろしています。
そして現在、1ヶ月に1回は出血していた鼻血が、いまのところは出ていません。
流行の新型インフルエンザにはかかりましたが、よく風邪をひいて学校を休む子が、ぱったりと風邪をひかなくなりました。
他の子が風邪をひいても移らない。本人も、水かけしているおかげだと喜んでいます。
注)アトピー性皮膚炎や皮膚のかぶれ、炎症などの治療に、副腎皮質ホルモンがよく効くことが知られている。水をかぶると、冷水の刺激で、この副腎皮質ホルモンの分泌が盛んになり、自前のホルモンで皮膚のトラブルを抑える効果が期待できる。(小山内理論の冷水浴効果より)
次にS・Kさんの症例をお届けします。
4原則をすべて実践されたSさんには、すばらしい成果がもたらされました。
まずは「腰痛」からご紹介します。
20代からの腰痛人生
私は20代後半の頃から、腰痛に悩まされてきました。
いったん腰痛がはじまると3カ月は続き、その間苦しい思いをしながら、体力勝負の看護師の仕事をなんとか続けるということを繰り返していました。
40歳を超えて症状はさらに悪化し、コルセットを成型して着用。そしてまもなく下肢のしびれを感じ始めてから半年後、急激に下肢の痛みがひどくなりました。あまりの激痛に夜眠れず、筋肉の病気かと思うほどでした。
原因は腰椎ヘルニアでした。
ヘルニアはかなり大きく、神経を圧迫している状態で、すぐに手術を受けることになりました。
小山内先生の著書によると、ほとんどの病気は生活習慣から来るそうです。
今考えると、痛みがひどくなったのは、ちょうどパソコンを前に腰を丸めて、毎日何時間も作業をしていた時期だったと思い当たります。
手術をしてからは、ヘルニア特有の下肢の痛みとしびれはなくなりました。しかし、術後の回復は思わしくありませんでした。
1年経ってからも依然腰痛のため長時間は働けず、昼休みには横になって腰への重力を緩和していました。医師からは、椎間板が狭く、70歳代の腰椎だといわれ、ずっと
このまま一生を過ごすのだろうなとあきらめていました。
救世主・小山内体操に出会う
「1日2食」のネット検索をきっかけに小山内式健康づくりを知り、腰痛に効くという小山内体操を始めました。1年前のことです。
背そらしの体操は、ゼロからの出発でした。
背骨は柔軟性がほとんどなく、異常な硬さでした。
最初は15センチくらいしか、あごが上がらない状態でした。
椎間板が狭いためと、しなりがないために上がらないのだと、半ばあきらめていましたが、毎日続けているうちに徐々に柔軟性が出てきました。現在では、25センチ以上(床からあごまでの高さ)そらせるようになりました。回数50回もクリアです。
背のばしの体操は、筋力がないために起き上がれず、座布団で背中に傾斜をつけて、10回くらいからはじめました。
1週間くらいは腹部に筋肉痛を感じましたが、2週目頃からは筋肉痛はなくなり、やがて傾斜をつけなくても起き上がれるようになりました。回数も30回こなせるようになりました。
柔軟性と筋力の両方を回復し、腰痛はウソのようによくなりました。
以前は腰が痛いとコルセットをし、腰椎をなるべく安静に保ってきました。しかしそれは、まったく逆効果だったのではないかと思います。
今ではまったく腰痛を感じません。そのためついつい体操もさぼりがちで、この頃は1週間に1回くらいです。
病院でも、人一倍働いても腰痛を感じることがなく、「元気になったねー」と、周りの人が驚いています。
医師の腰痛も改善
小山内式は、なまけてはいけないという教訓です。
仕事のため一日中座りっぱなしで、腰を痛がっていた医師に、「予防医学の権威が開発した体操です。この体操で私はよくなりました」といって、小山内理論と体操のコピーを上げたところ、痛がる姿を見なくなりました。
後日「あの体操は効きますね」と言っていました。
しばらくして腰をとんとんたたいている姿を見かけて、「あれ、先生、また腰痛ですか?」と聞くと、「良くなったもんだから、最近体操をさぼってしまって・・・」と苦笑いをしていました。
注)小山内体操は、当HPの
4原則をクリックするとご覧になれます。
体操を実践される方、詳しい説明を知りたい方は、小山内氏の著書を参考にされてください。
おどろくべきランニングの効果
苦手だったランニングにもトライし、大きな収穫を得ました。
昔からマラソンは大嫌いで、ランニングはまったくする気はなかったのですが、小山内先生関連の本『企業の現場から19人が語る小山内博の健康づくり』を読んで、実践する人たちの証言にひかれ、ヤル気になりました。
私は、血圧は問題ないのですが、病弱な時期が続いて、体力も随分落ちていたため、走ることによって、基礎体力をつけようと思いました。
最初はすぐに足が疲れ、200mと続きませんでした。何回かトライしましたが、まったく距離はのびず。息が切れる前に、足の筋力がもたないのです。
走ることの難しさを知って、あきらめかけていたちょうどその頃、NHKの番組「ためしてガッテン」で、スロージョギングを知りました。
HPで確認すると、筋肉には瞬発力がある「速筋」と、持久力がある「遅筋」(チキン)があり、「遅筋」だけを使って走ると、長く走れるというのです。(注)
早速、ウオーキングしている夫にペースメーカーになってもらい、説明通りのスロージョギングをしてみたら、なんと20分続けることができました。
たしかに疲れを感じないのです。わたしのようにランニングが苦手な人間には、この方法をおすすめします。
スロージョギングを続けて徐々に足にも筋力がつき、3カ月たった今では、時速6〜7kmの速さで20分以上走れるようになりました。
その結果です。
まず基礎体力がついたのか、疲れを感じることがあまりなくなりました。ちょっと疲れたなというときは、軽くランニングをすると血流がよくなり、かえって疲れがとれます。
実はここ2、3年、朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)にも悩まされていて、クスリ嫌いの私でも不眠のクスリをもらうべきかどうかというところまできていました。
それが体操のおかげで不眠が大分改善され、さらにランニングをはじめてから、若いときのように朝までぐっすりと眠れるようになりました。
不眠には、小山内体操だけではなく、ランニングも超おすすめです。
うれしいおまけもあります。
ふとったわけでもないのに、40代になってからどんどん着き始めていたセルライト(おしりや太ももにできる凸凹の脂肪の塊。血行の悪い中高年女性に多く見られる)が、「朝食抜き」とランニングをはじめてから、きれいになくなりました。
以前、外国の文献で「有酸素運動をしている人は、肉体も見た目も若々しい」という若返りホルモンに関する論文を読んだことがあります。その言葉を思い出しました。
ランニングした後は、血液循環がよくなり、手や足の抹消の血液がどくどくと巡っているのが感じられます。フレッシュな血液が抹消の血管を循環し、細胞を若返らせ、その結果肉体が若返るのだと思います。
注)スローランニングおよび「遅筋」に関する「ためしてガッテン」のHPのアドレス
http://cgi2.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20090610
「水かけ」は風邪の特効薬
「水かけ」を始めて1年になります。
「水かけ」の効能については、小山内関連の本で紹介されている通り、ほんとうに風邪をひかなくなりました。
私は、近年とくに免疫力が弱くなったようで、周りで風邪をひいている人がいると、必ずもらうのでした。
ところが水かけをするようになってから、「あれ、のどが少々痛いような・・・」「鼻水が少し出るな・・・風邪?」という程度で終わり、この1年、まったく風邪らしい風邪はひいてないのです。
以前は、いったん喉が痛いなどの症状がでたら、つばを飲み込むのも痛いくらいまでひどくならないと、快方に向かわなかったのに。
冷水の刺激により、副腎が活性化して、副腎皮質ホルモンの分泌が盛んになり、風邪による症状を抑えてくれる、ということを実感します。
私は「水かけ」を氷点下の真冬からはじめました。
冬場に始めるコツは、シャワーの温度を少しずつ下げて、からだを慣らしていくことで、ビリビリするような冷水でも実行できるようになります。
冷たい水道水を1分以上浴びたあとは、風呂上がりの空気がとても暖かく感じられ、冷えなどありません。
Sさんの体験から、小山内式健康づくりは、あくまでも実行する人がつくり上げていくものだということがよくわかります。
ひどい腰痛も、毎日体操を続けることによって、できるようになり、ついには全快にいたるなんて、感動的ですね!
きっと同じような悩みを抱える人にとって、大きな励みとなることでしょう。
●Sさんへの質問、メッセージを当HPが仲介して受けつけます。
(文責 高木亜由子)
2010年3月4日
●このコーナーに関するご意見、ご質問をお寄せください。
小山内博の健康づくり全般に関するご意見も承ります。
●「トピックス」は、皆様との意見交換の場としたいと思っております。