新しい命に向き合って赤ちゃんに教えられた真実

赤ちゃんにとってベストの選択とは

きっかけは1通のメールでした。
幼いころから湿疹に悩まされ、ステロイドが手放せなかったYさん(30)が、当サイトに出会って「水かぶり」を実施。湿疹はウソのように消えました。安堵していたところ、2年後に再発。結婚もされていたYさんは、デリケートゾーンの湿疹に悩み苦しみます。
追い詰められたYさんは、当サイトに相談のメールを寄せられ、そこからYさんの運命は大きく好転することになったのです。
カギは中西保健師との出会いでした。
Yさんは中西さんの指導で「水かぶり」だけでなく、小山内式のすべてを実践され、湿疹は完治。おまけに半ばあきらめていた妊娠にも成功し、元気な赤ちゃんを授かることができました。
この間の経緯は、2015/10/31掲載の記事「隠れ湿疹が消え、おめでたがやってきた」に記されていますので、本稿の前にお読みください。
ここでは、出産前後から誕生、1歳を迎えるまで、Yさんが直面した悩みやトラブルについて、中西さんとじっくり話し合っていただき、要点をまとめました。
今、育児を取り巻く環境は、情報が錯そうし、何が本当に必要か、何を信じていいのか、わかりにくくなっています。
母乳かミルクか、保湿剤は必要か、離乳食は何歳から・・・などなど、医療関係者でも意見が異なり、はじめてのママは戸惑うばかりです。
Yさんは、ひとつひとつ悩み考え、中西さんに相談しながら選択してきました。
試行錯誤しながら、新しい命に向き合ったYさんの体験を、ぜひ参考にされてください。

赤ちゃんの生きる力に励まされて

誕生から1歳まで

中西ヒロ子保健師+Yさん 

小山内体操はやっぱり安産体操でした。

妊娠する前から小山内体操を励行していたYさんは、妊娠しても体操を続けていました。
ところが妊娠37週時、立ち上がろうとした際に転倒し、足の甲の骨を骨折してしまい、中断を余儀なくされました。
出産予定日まで約2カ月余り、入浴時の「水かけ」は続行、移動は這い這い、ヨガなど身体は動かすよう心がけて過ごしました。
何と16日間でギプスが外されるという、担当医師が驚く治癒力でした。
お腹の赤ちゃんには、「お母さんがあなたのお世話ができるようになるまでお腹の中にいたほうがいいよ。できれば、予定日の3月27日より、4月2日過ぎだともっといいなあ」と言い聞かせながら過ごしました。
何ということでしょう! 赤ちゃんは4月3日、お誕生です。
“おしるし”は4月2日深夜0時。お父さんも在宅。本格的な陣痛がはじまって、生まれるまで4時間という経過でした。
Yさん●妊娠9カ月目まで「水かけ」と「小山内体操」を続けていたせいか、お腹が大きくなっても腰など痛くならず、精神的にも安定して、順調に過ごせました。出産のタイミングは奇跡としか思えません!

母乳を飲ませたい。

Yさんにはちょっと心配なことがありました。「乳首が扁平なため、赤ちゃんは乳を吸いづらい。哺乳ビンの乳首に慣れたりしたら、吸ってもらえなくなる」というもの。
産院では、具体的な母乳のケアはほとんどないのが実情。「できれば母乳を飲ませてください」「でも無理しないで上手にミルクを使ってね」等の助言はあり、赤ちゃんの体重が増えないとミルクを飲ませるように指導されます。
Yさんは何度も何度も母乳授乳をあきらめそうになりました。
しかし中西保健師に相談の電話をすると、
「この子の親として、ともに生きはじめたあなたは、この子のために頑張らねばならないことがほんとうに波のように幾度もあるのですよ。母乳は赤ちゃんが生まれてくるとき、必らず携えてくるもの。出ないということは絶対ない。母親がタイヘンだからとか、ミルクのほうが安心とか、勝手な理由であきらめてはいけません。出産間際のアクシデントの際、この赤ちゃんは見事に母を支えたことを思い出してください。赤ちゃんとの共同作業は今も進行中です。1回1回の授乳の都度、赤ちゃんは吸い方を試行錯誤しているのですよ」と助言されました。
Yさん自身も「母乳をやめたら、この子との大事なつながりがダメになってしまうかも…」という強い想いを抱いていたので、忘れられない助言になったようです。
1カ月健診も無事終了。(ミルクも全体の3分の1量くらいは飲ませていた)
3〜4カ月健診頃には、母乳栄養で育てていける自信が確固となりました。
Yさん●乳首が吸いづらいため、赤ちゃんは母乳をうまく飲めず、かなり苦労しました。中西さんの励ましであきらめずにがんばって、4カ月くらいですんなり吸えるようになり、うれしかった。それとともに体重も増えて、「赤ちゃんはその子によって大きくなる時期が違う」ということがよくわかりました。

「水かけ」はゼッタイやる!

生後1カ月になる5月に「水かけ」デビュー。
それまで聞いたことのないような泣き声とともに「水かけ」をはじめました。
水をかけている間中泣いていても、終わるとピタッと泣き止みます。約1カ月で泣かなくなりました。今では終わるとニコッとしますよ。
生後8カ月時、授乳時に赤ちゃんの身体が熱いと感じ、検温すると39.2℃Cの発熱。午後からの発熱が明け方には37.6℃Cに下がり、日中36.5℃ぐらいだったので、夕方には入浴させ、「水かけ」をしました。以降熱は上がらず、鼻水だけでした。
小児科受診して、飲み薬の処方もありましたが、服用することなく治癒しました。
赤ちゃんが1歳になるまで、かかった病気はこれだけです。
Yさん●「水かけ」のおかげか夏場あせもはできませんでした。冬場の乾燥する時期も、保湿剤など塗らなくとも、すべすべのお肌で過ごせました。
私は自分が子どもの時からアトピー、原因不明の湿疹に悩まされてきたので、娘には同じ思いをさせまいと、何があっても「水かけ」は続けます。

Yさん産後1カ月で小山内体操再開。
肌荒れに悩むが…

一家は赤ちゃん中心の生活に一変。Yさんは夜中のお世話も無理なくこなし、肩こりを感じても、小山内体操をするとスッキリ。忙しくてもイラつかない、とても機嫌のいいお母さんです。
悩みは肌荒れ。産後Yさんの顔面に赤くただれたような湿疹が、さらに手指の荒れも出現しました。治っていたはずなのにと気落ちしましたが、中西保健師に電話相談し、クスリではなく「水かけ」を継続して様子をみることに。
Yさん●中西さんに「皮膚はどんなにひどくても、3カ月で入れ替わりますから」といわれ、「水かけ」だけで耐えることに。やはり3カ月過ぎた頃からよくなり、お化粧もできるようになりました。やっぱり「水かけ」はすごい!
今では皮膚のトラブルの治癒経過はほぼ3カ月と見極められるようになりました。

1歳。

1歳を迎える2週間くらい前に中西がYさん宅に伺うと、赤ちゃんが笑顔で迎えてくれました。成長、発達に合わせて整えられた室内では、赤ちゃんが上手にハイハイ、伝い歩きと動きも活発です。
中西が持つボールペンにも興味を持ち、欲しがります。貸してあげると、喜んでお母さんに笑顔で合図。よかったねえとお母さんが笑顔で返します。
赤ちゃんがボールペンを離したので、メモをしていると、再度欲しがります。ちょっとだけ意地悪して、ダメヨーというと、「お母さん、この人くれないよー」的口調と表情でお母さんに訴える様子は、母子関係の積み重ねが現われて、とても微笑ましい光景を見ることができました。
母乳授乳は「赤ちゃんとの共同作業」という中西保健師の助言に、心打たれました。ともすれば、おとな目線だけで考えがちな対応策を、見直しさせてくれます。
長年赤ちゃんに寄り添ってきた、中西さんならではの助言の数々、ママたちの心に沁みるのではないでしょうか。                   
(文責 高木亜由子)
2017年4月30日  
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